フィリピン帰りのヨコピーノ

フィリピンで8年暮らしましたが2020年3月に帰国して、そのまま日本にいます。フィリピンの話題や自分自身の暮らしを書いています。

フィリピン新大統領にマルコス氏

おはようございます。


 9日に投開票が行われたフィリピン大統領選で、故マルコス元大統領の長男


のフェルディナンド・マルコス元上院議員(64)が当選を確実にしたと、


中央選挙管理委員会の非公式集計を元にロイター通信が10日午前1時過ぎに


報じました。


 フィリピン現地のメディアでも10日午前4時過ぎには、開票率90%を超え


マルコス氏の圧倒的優位が明らかになり、当選確実となりました。


 マルコス氏は、インフラ整備や治安・麻薬対策などを進めたロドリゴ・


ドゥテルテ大統領の路線継承を掲げ、SNSを活用した選挙戦で若い世代に


支持を広げました。


NHKのテレビ放送でも10日午前6時39分にニュース速報で、マルコス氏の


当選確実を伝えました。


マルコス氏は北イロコス州出身の64歳です。


かつて独裁政権を敷いた故マルコス元大統領の長男で、地元の州知事を務めた


あと2010年から上院議員を1期6年務めました。


今回の選挙戦では、SNSを駆使して父親の政権初期のインフラ開発の実績など


をアピールし、みずからもコロナ禍で疲弊した経済を立て直すと訴え、独裁


体制を経験していない若い世代を中心に支持を広げました。


また、インフラ開発や麻薬犯罪の取締りなど、ドゥテルテ大統領の政策を


引き継ぐ姿勢を示し、副大統領選挙に立候補したドゥテルテ大統領の娘、


サラ氏と一緒に選挙活動を行い、現政権の支持者を取り込むのに成功


しました。


しかし、父親の独裁政権下では、多くの市民が拘束され拷問などで死亡した


ことから、マルコス氏が当選すれば、こうした負の歴史が塗りかえられる


おそれがあると懸念する声も出ています。


選挙結果は議会の承認を経て正式に確定し、マルコス氏は来月、大統領に


就任する見通しです。


マルコス氏が勝利した背景には、選挙戦でSNSを巧みに利用し、若い世代を


中心に支持を集めたことがあります。


マルコス氏は選挙期間中、一連の討論会を欠席し、ほかの候補との政策論争


や大手メディアの取材を避ける一方、フォロワー数が600万人を超える


フェイスブックなどのSNSを巧みに使ってみずからの主張を映像で発信し、


有権者に直接、支持を訴えました。


こうした映像の中には、かつてフィリピンで独裁体制を敷いた、父親の


故マルコス元大統領の時代をインフラ開発の「黄金時代」だったと主張する


ものもあります。


父親の政権初期の実績である高速道路や病院建設などのほか、完成したもの


の一度も稼働することなく停止した東南アジア初の原子力発電所などを、


紹介し「のちの政権に政策が引き継がれなかったためにフィリピンは貧しくな


ったのだ」と説明しています。


また、独裁体制下で行われた人権侵害や不正蓄財などについては触れず、


戒厳令下で拘束されたり、拷問されたりした人たちからは「歴史を塗りかえよ


うとしている」などと強い反発の声があがっていました。


しかし、フィリピンでは40歳未満の人が人口の7割を占めていて、独裁体制を


経験していない若い世代が増える中、マルコス氏の主張が広く受け入れられ


ました。


さらにSNSへの投稿では、政治の話題にとどまらず、家族とのほほえましい


団らんや対談などプライベートも積極的に公開していて、独裁者のイメージ


が強い父親とは打ってかわり、親しみの持てる優しいイメージを打ち立てた


ことで、有権者に警戒心を抱かせず、支持を広げる一因になりました。


マルコス氏が勝利した大きな要因の1つは、ドゥテルテ政権の継承者だと


アピールし、現政権の支持者を取り込むのに成功したことです。


マルコス氏は選挙戦で、インフラ整備や麻薬犯罪の取締りなど、ドゥテルテ


大統領の政策を引き継ぐと訴え、副大統領選挙に立候補したドゥテルテ大統領


の長女のサラ氏と一緒に選挙活動を行いました。


ドゥテルテ大統領をめぐっては、関係者の殺害もいとわない強硬な麻薬犯罪


の取締りが人権侵害に当たるとして国際的に批判されていますが、フィリピン


国内では、治安の改善やインフラ整備による経済成長などが評価され、今年


4月の世論調査で67%の支持を得るなど、依然として人気は衰えていません。


これに対して現職の副大統領でありながら、ドゥテルテ大統領の強権的な手法


に異を唱えて鋭く対立してきたレニー・ロブレド氏は、ドゥテルテ政権に対


する批判票の取り込みに力を入れました。


しかし、元プロボクサーのマニー・パッキャオ氏など、他の候補もドゥテルテ


大統領への対決姿勢を打ち出したため、政権への批判票が分散する形となり、


追い上げを図ることはできませんでした。

今後6年間は、ボンボン・サラのペアチームが政権を担います。


大統領選の開票率94.23%の得票の状況です。


副大統領選の開票率93.53%の得票状況です。


サラ・ドゥテルテ副大統領候補の圧倒的有利で当選確実です。

大統領選の上位5人です。


昨日の投票日、セブ市のパルド国立高校で有権者が長蛇の列です。



ダバオ市にあるアギナルド国立高校で、投票するドゥテルテ大統領です。


サラ・ドゥテルテ副大統領候補も投票します。


投票時間を過ぎても多くの人が投票を待っていました。


女優のリサ・ソベラーノさんです。


投票が終わったしるしの指のインクを見せています。

フィリピンでは、投票が終わると指にインクを塗られます。


投票が終わった事と重複投票を避けるためです。

0日午後6時が投票終了ですが多くの投票所で時間が延長になりました。


コロナに負けずに頑張りましょう。