フィリピン帰りのヨコピーノ

フィリピンで8年暮らしましたが2020年3月に帰国して、そのまま日本にいます。フィリピンの話題や自分自身の暮らしを書いています。

在フィリピン日本大使館の新大使

おはようございます。


 フィリピンの英字日刊紙は、新しく


フィリピン大使として着任した、


越川和彦大使のTwitterを紹介しました。


 フィリピン新日本大使が人気アニメ


′′鬼滅の刃(Demon Slayer)′′の登場人物


の衣装を着用しました。


以前、日本大使はジョリビーのチキンジョイ


も試しました。


これは彼のバケットリストに載っていると


彼は言いました。


越川大使は、2020年11月26日にマニラに


到着しました。


彼は国際協力機構(JICA)のエグゼクティブ・


シニアバイス・プレジデントを務めました。


彼は2014年から2016年までスペイン、2008年


から2011年までアンゴラの日本大使を務めて


いました。



<お知らせ> 


いつもご愛読ありがとうございます。


当ブログは、おかげさまで丸1年を経過


しました。


現在、ヨコピーノのブログは、当ブログと


もう一つ goo blog にほぼ同じ内容を掲載して


います。


丸1年を節目に goo blogに統合したいと


思います。


今年からは、goo blog を引き続き読んで


いただけると嬉しいです。


よろしくお願い致します。


yokopino フィリピン暮らしのヨコピーノ


また、フィリピン唯一の邦字日刊紙は


越川新大使へのインタビュー記事を昨年末


掲載しています。


 Q フィリピンの第一印象は?


 「首都圏はダイナミックな街と感じた。


人が多い。特に日本と比べると若い人が


目立つ。一方、週末にマラカニアンや


イントラムロスなどに出かけてみたが、


マカティとは違って貧困が目立つ場所も


やはりあるなと感じた。フィリピン語の


研修を受けて来たが、スペイン大使を


していたので、スペイン語の数詞が通じ、


同じ単語も多いことをうれしく思っている」


 Q 大統領とは会ったか?


 「14日の信任状捧呈式でお会いし


『日本とは兄弟より近しい関係だ』と言われた。


菅総理との電話会談でも大統領は同じ発言を


した。日本は戦争でフィリピンに多大な迷惑


をかけたが、今は日本を許し、非常に親日的


な国となってくれている。


フィリピンは日本にとって南の隣国。重要な


位置にある。今後も人材の交流などを一層


深めていきたい」


 Q これまでの外交官としての仕事で最も


苦労したことは?


 「2001年8月にニューヨーク総領事館


に広報文化センター長として赴任、直後に同時


多発テロが起きた。テロ直後、多数の邦人が


避難先を探して総領事館にも押し寄せた。


しかし、総領事館の入っていたビルが部外者


の立ち入りを禁じたため、中に入れることは


できなかった。このため、泊まれるホテルの


リストを作ってビルの入り口で邦人に配った。


しかし、その様子を写真に撮った日系メディア


に『総領事館が邦人追い返す』と書かれた。


その記事自体は不当ながら、背景には在留邦人


の間で総領事館の評判がもともと悪かったという


問題もあった」


 「その後も、テロで犠牲になった邦人の確認


に追われた。世界中から約2千件の邦人の安否に


ついての照会を受けた。


遺族への対応、メディアへの対応でとにかく


大変な日々が続いた。


その時以来、私だけでなく外務省全体が領事業務


の重要さを改めて認識した。


以来、在外公館における領事業務はかなり改善


されたはずだと思っている」


 Q 現在の在比邦人の最大の悩みは日本との


往来ができないこと。外交交渉で商用ビザなど


の規制緩和を実現させてほしいとの声が強い。


 「承知している。9g(企業駐在員らへの一般


査証)での再入国は東南アジア諸国連合


(ASEAN)の中でフィリピンだけが認めて


いなかった。日本は認めてきた。


そこでロクシン外務相、ドミンゲス財務相、


メディアルディア官房長官ら閣僚への表敬の


際にフィリピンだけが認めていないことが


分かる表を作って渡し、検討をお願いした。


その効果かどうかは分からないが、12月17日


に同日以降出国した9g所持者に対する再入国


規制が緩和された。


ただ、まだ条件が多い。今後も商用で赴任する


新規入国者への緩和などさらなる交渉を続ける


つもりだ」


 Q 日本との往来が簡単にできなくなった事


に伴い領事サービスの拡充を求める声もある。


 「ネットで日本の役所とつないでできる


サービスはたくさんあると思う。たとえば運転


免許証の更新。本人認証を確実にできるように


なれば、日本に帰らなくても免許の更新は


できるはずだ。印鑑の廃止などデジタル化を


進める菅内閣の方針とも一致している」


 「ニューヨークに赴任したころには、外務省


在外公館へのさまざまな批判が噴出していた


時期でもあった。批判の中に、各国にいる大使


はシャンデリア付きの豪邸でぜいたくに


暮らしているといった批判もあった。


セキュリティの問題さえクリアできれば、


大使館、公邸を在留邦人の皆さまに開放したい


と思っている。


大使館、公邸でやりたいイベントなどがあれば


活用頂きたい。


大使館も公邸も邦人の皆さまが敷居を感じない


場所にしていきたい」


 越川和彦こしかわ・かずひこ1956年生まれ


千葉県出身。一橋大卒。80年に外務省入省。


2001〜04年、在ニューヨーク総領事館領事、


08〜11年に駐アンゴラ大使。国際協力局長、


大臣官房長を経て14〜16年に駐スペイン大使。


その後、国際協力機構(JICA)副理事長など


を経て20年11月から現職。


趣味はゴルフ、園芸、乗馬など。1男3女の父で


フィリピンでは夫人と2人暮らし。

インタビューに答える越川大使です。